科目B
基本情報技術者試験 科目B サンプル問題セット(2022年12月公表) 問17
製造業の A 社では,EC サイト(以下,A 社の EC サイトを A サイトという)を使用し,個人向けの製品販売を行っている。A サイトは,A 社の製品やサービスが検索可能で,ログイン機能を有しており,あらかじめ A サイトに利用登録した個人(以下,会員という)の氏名やメールアドレスといった情報(以下,会員情報という)を管理している。A サイトは,B 社の PaaS で稼働しており,PaaS 上の DBMS とアプリケーションサーバを利用している。
A 社は,A サイトの開発,運用を C 社に委託している。A 社と C 社との間の委託契約では,Web アプリケーションプログラムの脆弱性対策は,C 社が実施するとしている。
最近,A 社の同業他社が運営している Web サイトで脆弱性が悪用され,個人情報が漏えいするという事件が発生した。そこで A 社は,セキュリティ診断サービスを行っている D 社に,A サイトの脆弱性診断を依頼した。脆弱性診断の結果,対策が必要なセキュリティ上の脆弱性が複数指摘された。図 1 に D 社からの指摘事項を示す。
〔図〕(枠囲みの文章)
項番 1 A サイトで利用しているアプリケーションサーバの OS に既知の脆弱性があり,脆弱性を悪用した攻撃を受けるおそれがある。
項番 2 A サイトにクロスサイトスクリプティングの脆弱性があり,会員情報を不正に取得されるおそれがある。
項番 3 A サイトで利用している DBMS に既知の脆弱性があり,脆弱性を悪用した攻撃を受けるおそれがある。
図1 D 社からの指摘事項
設問 図 1 中の各項番それぞれに対処する組織の適切な組合せを,解答群の中から選べ。
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出典:基本情報技術者試験 科目B サンプル問題セット(2022年12月公表) 問17(問題文は IPA の公開問題。図・数式・下線などはテキストに直して掲載。解説は当サイト作成)
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正解:カ
覚える知識
PaaS利用時の責任分界(OS・ミドルウェアは事業者)
PaaS では基盤・OS・ミドルウェアを事業者が、その上で動くアプリケーションを利用者側(またはその委託先)が管理する。
この問題で必要なこと
PaaS では OS や DBMS などのミドルウェアを PaaS 事業者が管理するので、項番1・3 は B 社。XSS は Web アプリケーションの脆弱性で、契約上 C 社が対策する。正解はカ(B・C・B)。
ひっかけ
発注者の A 社が全部対処すると考える(ア)、XSS も基盤側の B 社の担当と思う(エ・オ)、OS も開発委託先の C 社が見ると思う(キ〜コ)など、責任の持ち主の取り違えを誘う。