資格道場 › レッスン一覧 › 基礎理論
基礎理論・9/13・14分

場合の数・確率・期待値

ゴール

順列と組合せ(nCr)を使い分けて場合の数を数え、そこから確率・期待値・条件付き確率(ベイズ)を計算できるようになる。くじ・玉・さいころ・乱数・床関数の過去問を、選択肢の誤答パターンに引っかからずに解けるようにする。

確率の問題は「全部で何通りあるか」と「条件に合うのは何通りか」を数えて割るだけで解けるので、計算問題の中では得点しやすい分野です。ひっかけの選択肢は「順番を数えてしまう」「元に戻したことにする」「条件を無視する」の3種類にほぼ限られます。

このレッスンで稽古する(用語チェック・過去問)

結論:確率は「当てはまる数 ÷ 全部の数」

確率は (条件に合う場合の数) ÷ (起こりうる全部の場合の数) で求めます。どの場合も同じくらい起こりやすいことが前提です。つまりこのレッスンは、ほぼ 正しく数えられるかどうか で決まります。

数え方の道具は次の3つだけです。

  • 積の法則:「Aを選んでからBを選ぶ」なら 通り数 × 通り数
  • 組合せ nCr:n個から r個を 順番を気にせず 選ぶ通り数
  • 場合分け:条件がややこしければ、パターンごとに数えて足す

順列と組合せ:順番を区別するかどうか

順列は「並べ方」、組合せは「選び方」です。たとえば、5人から委員長と副委員長を1人ずつ選ぶのが順列、5人から委員を2人選ぶのが組合せです。

順列 nPr 組合せ nCr
順番 区別する(AB と BA は別) 区別しない(AB と BA は同じ)
計算 n×(n−1)×…(r個掛ける) nPr ÷ (r×(r−1)×…×1)
例 5P2 = 5×4 = 20 5C2 = 20÷2 = 10
出題例 委員長と副委員長を選ぶ くじを同時に2本引く、8ビットのうち1になる4か所を選ぶ

nCr の計算:8C4 = (8×7×6×5)÷(4×3×2×1) = 1680÷24 = 70。 「8ビットのうち0と1が4個ずつのものは何個か」は、1を置く4か所を選ぶ組合せなので 8C4 = 70 です。2^8=256 や、その半分の128 は誤答です。

条件つきの文字列を数える(場合分け)

免除試験で5回出ている頻出テーマです。「空白の後ろに数字は置けない」という制約は、空白が1つ出たら、そこから後ろはすべて空白という意味になります。

そこで、空白が始まる位置で場合分けします(先頭は数字だけ)。

パターン 通り数
数字・数字・数字 10×10×10 = 1,000
数字・数字・空白 10×10×1 = 100
数字・空白・空白 10×1×1 = 10
合計 1,110

制約を無視して 10×11×11 = 1,210 と計算させる選択肢が必ず入っています。条件の文を読んだら、まず許されない並びを1つ書き出すと見落としを防げます。

3文字の並び(先頭は数字だけ)数字数字数字10×10×10 = 1,000数字数字空白10×10×1 = 100数字空白空白10×1×1 = 10合計 1,110数字空白数字✗ 空白の後に数字は不可空白が1つ出たら、後ろはすべて空白
空白が1つ出たら後ろはすべて空白になるので、数えてよいのは上の3つの並びだけで、一番下の並びは数えません。

復元抽出と非復元抽出:引いたものを戻すか

復元抽出は引いたものを戻してから次を引くこと、非復元抽出は戻さずに続けて引くことです。トランプを1枚引いて山に戻すか、手元に持ったまま次を引くかの違いです。

復元抽出 非復元抽出
2回目の母数 変わらない 1つ減る
赤5・白4から赤を2回 5/9 × 5/9 = 25/81 5/9 × 4/8 = 5/18
当たり2本・全5本から2本とも当たり 2/5 × 2/5 = 4/25 2/5 × 1/4 = 1/10
試験での見分け方 「元に戻して」 「元に戻さないで」「同時に引く」

「同時に引く」は非復元抽出と同じです。組合せで解くなら、5C2 = 10通りのうち2本とも当たりは 2C2 = 1通りなので 1/10 です。順番に掛け算しても 2/5×1/4 = 1/10 になり、どちらで解いても答えは同じです。

復元抽出非復元抽出1回目 赤5・白4全部で9個1回目 赤5・白4全部で9個赤を1個引く袋に戻す赤を1個引く戻さない2回目 赤5・白4全部で9個のまま2回目 赤4・白4全部で8個に減る5/9 × 5/9= 25/815/9 × 4/8= 5/18「同時に引く」は非復元抽出と同じ
赤5・白4の袋から赤を引いたあと、戻すと2回目も全部で9個のまま、戻さないと全部で8個に減ります。

2つの乱数・2つのさいころ(全通りを表で考える)

2つの値を組み合わせるときは 縦×横の表 を思い浮かべます。Random(10) を2回呼ぶと 10×10 = 100通りで、A=B(差が0)になるのは表の対角線の 10通り、確率は 1/10 です。1/100 は「特定の1組」になる確率なので誤答です。

さいころ2個の目の和は 6×6 = 36通りで、和が7になるのは (1,6)(2,5)…(6,1) の 6通りが最多 です。和が2や12になるのは1通りだけなので、分布は 中央の7が最も高い左右対称の山形(三角形) になります。棒の高さがすべて同じ「一様分布」は、さいころ 1個 のときの形です。

さいころ2個の目の和(全36通り)123456通り5432123456789101112中央の7が最も高い左右対称の山形
さいころ2個の目の和の通り数を棒の高さで並べると、7の6通りを頂点にした左右対称の山形になります。

期待値:「値 × 確率」をすべて足す

期待値は、何度も繰り返したときの1回あたりの平均です。(値 × その確率) をすべて足すか、等確率なら 値の合計 ÷ 場合の数 で求めます。

さいころで1〜4の目は目の数が得点、5と6は0点なら、(1+2+3+4+0+0) ÷ 6 = 10/6 = 5/3 です。0点の目も 分母に入れるのがポイントで、4で割ると 5/2 という誤答になります。

床関数(切捨て)と四捨五入

床関数 [X](f(x) と書くこともあります)は「X以下で最大の整数」、つまり 小さい方向への切捨て です。負の数では f(−0.4) = −1 になり、0 にはなりません。

操作 式 2.4 のとき 2.5 のとき −0.4 のとき
床関数(切捨て) [X] 2 2 −1
四捨五入 [X + 0.5] 2 3 0

**四捨五入は「0.5を足してから床関数」**で表せます。平均値を四捨五入するなら [S/N + 0.5] です。

床関数の期待値問題(本試験で2回出題)は、x を1つずつ並べて、f の値が変わる境目を探す のが確実です。−0.9〜0.9 の小数第1位の数は 19個(0.0 を含む)で、20個と数えると誤答の 1/20 に誘導されます。

床関数 [X]:小さい方の整数へ切捨て−10123−0.42.4−0.4 → −12.4 → 20 ではなく −1四捨五入 [X+0.5]:0.5足して切捨て232.42.9+0.5切り捨てて 222.53(=3.0)+0.53.0 は切り捨てても 30.5足して次の整数に届けば繰り上がる
床関数は数直線の左(小さい方)の整数へ落とすので −0.4 は −1 になり、四捨五入は0.5足してから床関数をとるので 2.4 は 2.9 から 2 へ落ち、2.5 は 3.0 になって 3 のままです。

ベイズの定理:結果から原因の確率を逆算する

条件付き確率は「Bが起きたと分かったうえで、Aである確率」です。ベイズの定理は、結果(不良品だった)から原因(ラインAで作られた)の確率を逆算する考え方です。

式を覚えるより 具体的な個数に置き換える のが速くて確実です。製品を10,000個作ったと考えると次の図のようになります。

flowchart LR
  P["製品 10,000個"] --> A["ラインA 6,000個"]
  P --> B["ラインB 4,000個"]
  A --> AF["不良 120個(2%)"]
  B --> BF["不良 40個(1%)"]
  AF --> T["不良の合計 160個"]
  BF --> T

不良品160個のうちA由来は120個なので、120 ÷ 160 = 75% です。分母は「全製品」ではなく 「不良品だけ」 に絞ります。これが条件付き確率の核心です。製造割合の60%や不良率の2%をそのまま選ぶのが典型的な誤答です。

例題 1

空白のあとに数字を置けない長さ3の文字列

0~9の数字と空白文字を組み合わせて長さ3の文字列を作る。先頭1文字には数字を使えるが,空白文字は使えない。2文字目以降には空白文字も使えるが,空白文字の後に数字を並べることは許されない。何通りの文字列を作ることができるか。ここで,同じ数字の繰返し使用を許すものとする。

ア 1,110
イ 1,111
ウ 1,210
エ 1,331

出典:基本情報技術者試験 科目A免除 修了試験 20260125 実施分 問2

解き方と答えを見る
  1. 1文字目は数字だけなので10通り。2・3文字目は数字10種+空白で11種の候補がある
  2. 制約「空白の後に数字は不可」は、空白が出たらその後ろはすべて空白、という意味になる
  3. 空白が始まる位置で場合分けする。空白なし:10×10×10 = 1,000通り
  4. 3文字目だけ空白:10×10×1 = 100通り
  5. 2・3文字目が空白:10×1×1 = 10通り
  6. 合計:1,000 + 100 + 10 = 1,110通り

答え:ア:1,110。制約を無視した 10×11×11 = 1,210(ウ)は誤答。

例題 2

8ビットで0と1が4個ずつの符号の数

8ビット符号のうち,0と1のビット数が等しいものは幾つあるか。

ア 16
イ 24
ウ 70
エ 128

出典:基本情報技術者試験 科目A免除 修了試験 20130623 実施分 問4

解き方と答えを見る
  1. 0と1が4個ずつ=8か所のうち1を置く4か所を選べば、符号が1つに決まる
  2. 選ぶだけで順番は関係ないので組合せ 8C4
  3. 8C4 = (8×7×6×5) ÷ (4×3×2×1) = 1,680 ÷ 24 = 70

答え:ウ:70。2^8 = 256 の半分の128や 2^4 = 16 は誤答。

例題 3

5本中2本当たりのくじを同時に2本引く

5 本のくじがあり,そのうち 2 本が当たりである。同時にくじを 2 本引いたとき,2 本とも当たりである確率は幾らか。

ア 1/25
イ 1/20
ウ 1/10
エ 4/25

出典:基本情報技術者試験 科目A免除 修了試験 20250727 実施分 問2

解き方と答えを見る
  1. 同時に引く=順番を気にしない=組合せで数える
  2. 全体:5本から2本を選ぶ 5C2 = (5×4) ÷ (2×1) = 10通り
  3. 2本とも当たり:当たり2本から2本を選ぶ 2C2 = 1通り
  4. 確率 = 1 ÷ 10 = 1/10
  5. 検算:順番に引くと考えても 2/5 × 1/4 = 2/20 = 1/10 で一致する

答え:ウ:1/10。戻して引いた場合の 2/5×2/5 = 4/25(エ)は誤答。

例題 4

白4・赤5の袋から戻さずに2個取り出す

白玉 4 個,赤玉 5 個が入っている袋から玉を 1 個取り出し,それを元に戻さないで続けてもう 1 個取り出すとき,2 個とも赤である確率は幾らか。

ア 1/6
イ 16/81
ウ 5/18
エ 25/81

出典:基本情報技術者試験 科目A免除 修了試験 201012 実施分 問3

解き方と答えを見る
  1. 玉は全部で 4 + 5 = 9個
  2. 1個目が赤:5/9
  3. 戻さないので残りは8個、そのうち赤は4個。2個目も赤:4/8
  4. 2個とも赤 = 5/9 × 4/8 = 20/72 = 5/18

答え:ウ:5/18。戻した場合の 5/9×5/9 = 25/81(エ)は誤答。

例題 5

Random(10) を2回呼んで差が0になる確率

Random(n) は,0 以上 n 未満の整数を一様な確率で返す関数である。整数型の変数 A,B 及び C に対して次の一連の手続を実行したとき,C の値が 0 になる確率はどれか。
A = Random(10) B = Random(10) C = A-B

ア 1/100
イ 1/20
ウ 1/10
エ 1/5

出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問6

解き方と答えを見る
  1. A も B も 0〜9 の10通りで、組合せは 10×10 = 100通り
  2. C = A − B = 0 になるのは A = B のとき。(0,0)(1,1)…(9,9) の10通り
  3. 確率 = 10 ÷ 100 = 1/10

答え:ウ:1/10。特定の1組になる確率の 1/100(ア)は誤答。

例題 6

さいころの得点の期待値

さいころを投げて,出た目に応じて得点するゲームを行う。出た目が 1~4 の場合はその目を得点とし,目が 5,6 の場合は得点はない。さいころを 1 回投げたときの得点の期待値は幾らか。

ア 5/3
イ 7/3
ウ 5/2
エ 20/3

出典:基本情報技術者試験 科目A免除 修了試験 20211212 実施分 問3

解き方と答えを見る
  1. 目ごとの得点:1→1点、2→2点、3→3点、4→4点、5→0点、6→0点
  2. 各目の確率はすべて1/6
  3. 期待値 = (1+2+3+4+0+0) × 1/6 = 10/6 = 5/3

答え:ア:5/3。0点の目を除いて4で割る 10/4 = 5/2(ウ)は誤答。

例題 7

床関数 f(x+0.5) の期待値

次の例に示すように,関数 f(x) は x 以下で最大の整数を表す。 f(1.0) = 1 f(0.9) = 0 f(−0.4) = −1 小数点以下 1 桁の小数 −0.9, −0.8, …, −0.1, 0.0, 0.1, …, 0.8, 0.9 から x を等確率で選ぶとき,f(x+0.5) の期待値(平均値)は幾らか。

ア −1/20
イ 0
ウ 1/20
エ 1/19

出典:平成27年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問3

解き方と答えを見る
  1. x の候補は −0.9, −0.8, …, 0.0, …, 0.9。負が9個、0.0が1個、正が9個で合計19個
  2. x = −0.9〜−0.6(4個):x+0.5 は −0.4〜−0.1 なので f = −1
  3. x = −0.5〜0.4(10個):x+0.5 は 0.0〜0.9 なので f = 0
  4. x = 0.5〜0.9(5個):x+0.5 は 1.0〜1.4 なので f = 1
  5. 合計 = (−1)×4 + 0×10 + 1×5 = −4 + 5 = 1
  6. 期待値 = 合計 ÷ 個数 = 1/19

答え:エ:1/19。x を20個と数えると 1/20(ウ)を選んでしまう。

例題 8

平均値の四捨五入を床関数で表す

N 個の観測値の平均値を算出する式はどれか。ここで,S は N 個の観測値の和(ただし,S>0)とし,[X] は X 以下で最大の整数とする。また,平均値は,小数第 1 位を四捨五入して整数値として求める。
各選択肢は床関数記号 [ ] の中に分数 S/N(分子 S,分母 N)に定数を加減した式。ア [S/N − 0.5],イ [S/N − 0.4],ウ [S/N + 0.4],エ [S/N + 0.5]

ア [S/N − 0.5]
イ [S/N − 0.4]
ウ [S/N + 0.4]
エ [S/N + 0.5]

出典:平成21年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問1

解き方と答えを見る
  1. 四捨五入は「小数部が0.5以上なら切り上げ、未満なら切り捨て」
  2. 0.5を足すと、小数部0.5以上の数だけが次の整数に繰り上がる
  3. 具体例で確認:2.5 + 0.5 = 3.0 → [3.0] = 3(切り上げ)。2.4 + 0.5 = 2.9 → [2.9] = 2(切り捨て)
  4. 平均は S/N なので [S/N + 0.5]

答え:エ:[S/N + 0.5]。+0.4 では 2.5 + 0.4 = 2.9 → 2 となり四捨五入にならない。

例題 9

不良品がラインAで作られた確率(ベイズ)

ある工場では,同じ製品を独立した二つのライン A,B で製造している。ライン A では製品全体の 60%を製造し,ライン B では 40%を製造している。ライン A で製造された製品の 2%が不良品であり,ライン B で製造された製品の 1%が不良品であることが分かっている。いま,この工場で製造された製品の一つを無作為に抽出して調べたところ,それは不良品であった。その製品がライン A で製造された確率は何%か。

ア 40
イ 50
ウ 60
エ 75

出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問2

解き方と答えを見る
  1. 製品を10,000個作ったと考える。ラインA 6,000個、ラインB 4,000個
  2. Aの不良:6,000 × 0.02 = 120個。Bの不良:4,000 × 0.01 = 40個
  3. 不良品の合計:120 + 40 = 160個(確率で書くと 0.6×0.02 + 0.4×0.01 = 0.012 + 0.004 = 0.016)
  4. 不良品の中でA由来の割合:120 ÷ 160 = 0.75(確率でも 0.012 ÷ 0.016 = 0.75)

答え:エ:75%。製造割合の60%(ウ)をそのまま選ぶのは誤答。

要点(試験直前に読む)

  • 確率 = 条件に合う数 ÷ 全部の数。まず全体の通り数を正しく数える
  • 「同時に引く」「戻さない」は非復元抽出。組合せ nCr か、分母を1つずつ減らす掛け算で解く
  • 制約つきの文字列は、制約が効き始める位置で場合分けして足す(例:1,000 + 100 + 10 = 1,110)
  • 期待値 = Σ(値×確率)。0点の場合も分母に入れる
  • 床関数は小さい方向への切捨てで f(−0.4) = −1。四捨五入は [X + 0.5]
  • ベイズは個数に置き換える(10,000個中A不良120・B不良40 → 120/160 = 75%)

ひっかけ

  • 戻さない(同時に引く)問題なのに、戻した場合の積(4/25、25/81)を選ばせる → 2回目の分母が1減っているか確認する
  • 制約を無視した単純な掛け算(10×11×11 = 1,210)を選ばせる → 許されない並びを1つ書き出してから数える
  • 期待値で、得点のない目を分母から外す(10/4 = 5/2) → さいころの目は全部で6つなので分母は6
  • −0.9〜0.9 の個数を20個と数える(1/20) → 0.0 を含めて負9個・0が1個・正9個の19個
  • ベイズの問題で製造割合の60%や不良率2%をそのまま選ばせる → 分母は「不良品全体」に絞る

用語(15)

場合の数 ばあいのかず
ある事柄の起こり方が全部で何通りあるかという数。
積の法則 せきのほうそく
「Aを選んでからBを選ぶ」ように続けて決めるとき、通り数どうしを掛けて全体を求める考え方。
⚠ 和の法則(場合分けしたパターンを足す)と区別する。続けて決めるなら掛け算、別々のパターンなら足し算。
順列 じゅんれつ(Permutation, nPr)
n個から r個を選び、順番も区別して並べる通り数。
⚠ 組合せは順番を区別しない。AB と BA を別に数えるなら順列。
組合せ くみあわせ(Combination, nCr)
n個から r個を、順番を気にせず選ぶ通り数で、nPr を r×(r−1)×…×1 で割って求める。
⚠ 順列と混同しやすい。「同時に選ぶ」「どこに置くかを選ぶ」は組合せ。
確率 かくりつ
条件に合う場合の数を、同じくらい起こりやすい全部の場合の数で割った値。
復元抽出 ふくげんちゅうしゅつ
取り出したものを元に戻してから次を取り出すため、毎回の母数が変わらない抽出。
⚠ 非復元抽出と取り違えやすい。問題文に「元に戻して」とあれば復元。
非復元抽出 ひふくげんちゅうしゅつ
取り出したものを戻さずに続けて取り出すため、2回目以降は母数と該当数が減る抽出。
⚠ 「同時に引く」も非復元と同じ扱い。分母を減らし忘れると復元の答えになる。
一様乱数 いちようらんすう
決められた範囲のどの値も同じ確率で出る乱数。
一様分布 いちようぶんぷ
すべての値が同じ確率で現れる分布で、棒グラフにすると高さがそろう。
⚠ さいころ1個の目は一様分布だが、2個の目の和は中央が高い山形になる。
確率分布 かくりつぶんぷ
それぞれの値がどのくらいの確率で現れるかを表したもの。
期待値 きたいち
各値にその確率を掛けてすべて足した、繰り返したときの1回あたりの平均値。
⚠ 単純平均と混同しやすい。0点の場合も分母(確率)に含める。
床関数 ゆかかんすう(floor function)
X以下で最大の整数を返す関数で、負の数も小さい方向へ切り捨てる。
⚠ 0方向への切捨てと違い、f(−0.4) は 0 ではなく −1 になる。
四捨五入 ししゃごにゅう
端数が0.5以上なら切り上げ、未満なら切り捨てる丸め方で、床関数を使うと [X + 0.5] と書ける。
⚠ [X + 0.4] や [X − 0.5] は四捨五入にならない。
条件付き確率 じょうけんつきかくりつ
ある事柄Bが起きたと分かったうえで、別の事柄Aが起きている確率。
⚠ 分母を全体ではなく「Bが起きた場合だけ」に絞る点が普通の確率と違う。
ベイズの定理 ベイズのていり(Bayes' theorem)
結果が分かったときに、その原因ごとの確率を逆算する計算方法。
⚠ 元の割合(事前の60%など)をそのまま答えにしないこと。

このレッスンの過去問

このレッスンで稽古する